咲き誇る山形 霞城公園の桜

4月中旬、山形へ行く用事があった。
京都に住んでいるのだが、2025年、京都の桜は3月最終週あたりに早咲きの桜が見頃となり、4月1週目にソメイヨシノが満開を迎えた。山形へ向かったのは、そんな京都の桜がそろそろ見頃を終えようとする頃だった。
当然、東北なのだから京都よりは桜は遅いだろう。でも、東北地方にはあまり馴染みがなく、正直、山形県のどこに桜の名所があるのかということもまったく知らなかった。なので、「もしかしたら道すがらもう一度桜がみられるのかな」という程度の期待だった。
それが・・・山形に着いて驚いた。福島駅で切り離されたミニ新幹線「つばさ」が辿り着いた県庁所在地中心駅・山形。そのすぐ近くに山形市随一の桜スポット・霞城公園があった。そして、まさにちょうど満開を迎えていた。
もともとの用事のため昼間に行くことはできない。でも、これだけの名所なのだから、もしかしたらと思い調べてみたところ・・・やはりやっていた。ライトアップ。
日が暮れようとする頃から霞城(かじょう)公園を歩いた。
広い。そして数がものすごく多い。霞城公園という地名すら知らず、着いてからも「霞城」を何と読むのかわからなかったくらいの予備知識ゼロで目の当たりにしたこの桜。あまりの美しさに圧倒された。広大な城跡内の隅々まで桜が咲き誇り、歩いても歩いても、桜、桜、桜・・・。

夜桜だけではあまりに惜しく、早朝にも歩いてみた。旧済生館本館(山形市郷土館)という洋風建築がとても目を引く。この洋風建築と桜の組み合わせも、とても美しかった。

亀岡平和祭 保津川市民花火大会2022

2019年を最後に、大会中止が続いてきた各地の花火。ようやく2022年はいくつかの花火大会が3年ぶりに開催されている。
そんな中のひとつが京都府・亀岡市の亀岡平和祭 保津川市民花火大会
この亀岡花火大会は「平和祭」の名前が示す通り平和を祈念するため1952年に始まった歴史ある花火大会で、亀岡駅がJR嵯峨野線で京都駅から30分程度、嵯峨嵐山駅からならば10分というロケーションゆえ、京都市内からもたくさんの観覧客が訪れる。

約1万発の花火がうちあげられるびわ湖花火大会や、亀岡から3駅しか離れていない京都南丹市花火大会は2022年も中止が決まっている中、亀岡では8千発の花火が夜空を彩った。
少し離れたところから見ていたので、花火がガレリアかめおかの向こう側の夜空を染めた数秒後にドンという低い音が聴こえ、体に響く。夏好きとしては、やはりこの響きを体に感じずには夏を終えられない。