天空のテラス三昧 三方五湖

福井県の嶺南・美方町と若狭町にまたがる五つの湖・三方五湖(みかたごこ)。
若狭湾国定公園内にある三方湖・水月湖・菅湖・久々子湖・日向湖の五湖のことで、最大の水月湖でも周囲10.8kmと、小さな湖がぎゅっと寄り集まっている。隣接して密集する湖ながらに、三方湖は淡水で日向湖(ひるがこ)は海水、あとの3つは汽水湖と性質が異なる。ラムサール条約にも登録されており、三方湖畔には水鳥を観察できる施設もある。

そんな三方五湖の周囲には、「レインボーライン」というドライブコースがあり、さらにその途中のレインボーライン山頂公園からは五つの湖と若狭湾が一望できる(レインボーラインは無料、山頂公園および駐車場は有料)。
駐車所から並走するリフトとケーブルカーのいずれかに乗り(どちらに乗っていもかまわない)山頂に辿り着くと大パノラマが広がっているのだが、この山頂公園、その大パノラマを楽しめるテラスがいくつも用意されている。
そのうちのひとつ「美浜テラス」には足湯まで設置されており、湯に足を浸しながら絶景を楽しむことができる。
入り組んだ五湖と若狭湾を望むスポットだけにテラスごとに景色が違うので、まずはそれぞれのテラスを巡ってみて、そして自分のお気に入りテラスでのんびり・・・そんな過ごし方をしていると、思っていた以上の時間が過ぎていた。
駆け足で回らず、ゆっくりのんびりを楽しみたい場所だ。

>> 三方五湖 レインボーライン

円を描くあらぎ島の棚田

和歌山県有田郡有田町の清水地区。そこには「あらぎ島(蘭島)」と呼ばれる、とてもめずらしいΩ状に円を描く棚田が広っている。
有田川に囲まれた円形の土地に広がる大小54枚の水田。農林水産省の「棚田百選」に和歌山県からはここが唯一の選出となっている。

映画「おもひでぽろぽろ」のなかに

-都会の人は
森や林や水の流れなんか見で
すぐ自然だ自然だって
ありがたがるでしょう
でも ま 山奥はともかぐ
田舎の景色ってやつは
みんな人間がつくったもんなんですよ

というセリフがあったが、ほんとにここの風景は人の作り出した造形美。

そして、その「あらぎ島」を取り囲むのが有田川(ありだがわ)。ひじょうに美しく透き通り、深いところでは驚くほど濃い碧色を見せてくれる。

近隣の風景 広川町 西広海岸の夕景

真冬の春風景 守山に咲く菜の花

完全に春・・・3月下旬くらいの景色かと見紛うこの風景、じつはこれ、真冬の写真。
場所は琵琶湖大橋から少しだけ北へ進み、ピエリ守山を過ぎたあたりにある滋賀県守山市の守山第一なぎさ公園で、咲いているのはカンザキハナナという早咲きの菜の花。毎年だいたい12月下旬や1月から2月の下旬にこんな風景が楽しめる。一面菜の花が咲いているのにじつは冬なので、背景に広がるのは雪山というなんとも見事な景色。
そして、菜の花畑の向こうは琵琶湖というロケーション。
寒い日でもこんな景色が目の前に広がると、なんとなく春が来たような気分になり、心が躍る。