青春18きっぷで尾道へ  真夏の尾道散歩編

尾道は、駅を出たらすぐ目の前が海。信号を渡ると向島行の渡船のりばがあり、いきなり旅気分が高まる。真夏の炎天下なのも気にせず、散歩を始める。
坂の町なので、坂をあがるたびに景色が広がってくる。千光寺山周辺は、入り組んで迷路のよう。なんとも不思議な雰囲気のお店がいくつもあり、そんな佇まいとあわさってちょっと異世界気分。
猫の細道で猫の置物に気を取られていたところ、ふくろうがいたのには驚いた。
ゴールはやまねこカフェで「はっさくビア」。
尾道プリンは売り切れてしまっていたので次回のお楽しみ。
18きっぷで京都から片道5時間かつ日帰りのハードな旅。それでも尾道にはゆっくりと4時間ほど滞在できた。

伊勢志摩・千鳥ヶ浜から見る富士山

水平線の向こうにぼんやり浮かぶ山影、じつはこれ、三重県・伊勢志摩から眺めた富士山。

鳥羽市相差(おうさつ)・千鳥ヶ浜から見える富士山、距離にして200km以上・・・。
夏には海水浴客でとてもにぎわう千鳥ヶ浜だけど、冬の空気が澄んだ早朝にはこんな風景に出会えることがある。早朝といっても、冬至が過ぎてすぐくらいの季節なので、そんなに早起きして見たわけでもなく、7時台。水平線から昇っている朝陽まで見られる。
冬にこのあたりを訪れたなら、ほんのちょっとだけ早起きして、水平線のほうを眺めてみることをお勧めしたい。一見の価値ありの風景だ。

雨晴海岸の絶景 女岩と雪の立山連峰

開業間もない北陸新幹線に乗って旅に出よう。
そう思い立ち、選んだ目的地は能登半島・雨晴海岸

ずっとずっと、一度訪れたいと思っていた。立山連峰が雪景色の季節に、そして晴れている日に。北陸新幹線の開業が、その念願を叶えるきっかけになった。

義経岩のあたりから、海越しに眺める女岩と雪の立山連峰。ここは絶景中の絶景。
日本海側のこと、まだまだぐずつく可能性も高い3月の終わりに、奇跡のように、雲一つない青空が迎えてくれた。

サムネイルだと途中から同じような写真ばかり並んでいるように見えるけれど、これは鳥があらわれて、その姿を追ったから。拡大すると写っている。雪の立山連峰を背景に佇む鳥の姿は、とても優雅だ。

そして、これらの写真を撮った場所は義経岩付近。
義経岩は源義経が奥州へ落ち延びる途中、にわか雨が晴れるのを待ったと言われている岩で、それがこの雨晴(あまはらし)という地名の由来にもなっている。

この海岸のすぐ横は氷見線が通っているのだが、雪山を背景に列車がここを通過する瞬間もまた絶景。氷見線の終点・富山県氷見市は藤子不二雄A先生のふるさと。時には忍者ハットリくんのラッピング列車が来ることもある。

香住・今子浦の奇岩 かえる島

兵庫県美方郡香美町の、香住海岸を代表する自然景観のひとつ・今子浦(いまごうら)。そこに、もうほんと見たまんまカエルの「かえる島」と呼ばれる奇岩がある。
かつては北前船の寄港地として栄えたことから、北前船で航海に出る男たちが「無事に帰る」ことを祈願したと言われている。今では無事カエル祈願のみならず「何かを変えたい」とか、「なくしたものが手元に返る」といった祈願も行われるようになり、そうした願いを叶えてくれるとか・・・。
山陰海岸ジオパークを構成しているエリアでもあり、千畳敷と呼ばれる岩礁と、驚くほど透明で美しい海も、海の風景が好きな人ならば一見の価値ありだ。