京丹後袖志の棚田 夕景

京丹後市丹後町袖志。京都府の最北端であり、かつ近畿地方の最北端でもある経ヶ岬を含む地域で、京都縦貫道からも離れているため京都府の中でも京都市内から最も“遠い”場所と言える。
そんな袖志の海岸段丘には日本の棚田百選にも選ばれている棚田が広がっている。棚田越しには日本海。田んぼに水が入ってすぐの頃は棚田から海へインフィニティのような風景になる。
また、段丘から西の方角の海が見えるので、棚田越しの水平線に夕陽が沈むのを見ることができる。
天橋立、立岩、屏風岩など丹後半島には絶景ポイントが多いが、棚田から海へのインフィニティ、そして水を湛えた田んぼに夕空が鏡面反射する風景は、絶景中の絶景だ。

近隣の絶景ポイント
美しき柱状節理 立岩と虹色の波

円を描くあらぎ島の棚田

和歌山県有田郡有田町の清水地区。そこには「あらぎ島(蘭島)」と呼ばれる、とてもめずらしいΩ状に円を描く棚田が広っている。
有田川に囲まれた円形の土地に広がる大小54枚の水田。農林水産省の「棚田百選」に和歌山県からはここが唯一の選出となっている。

映画「おもひでぽろぽろ」のなかに

-都会の人は
森や林や水の流れなんか見で
すぐ自然だ自然だって
ありがたがるでしょう
でも ま 山奥はともかぐ
田舎の景色ってやつは
みんな人間がつくったもんなんですよ

というセリフがあったが、ほんとにここの風景は人の作り出した造形美。

そして、その「あらぎ島」を取り囲むのが有田川(ありだがわ)。ひじょうに美しく透き通り、深いところでは驚くほど濃い碧色を見せてくれる。

近隣の風景 広川町 西広海岸の夕景