雨晴海岸の絶景 女岩と雪の立山連峰

開業間もない北陸新幹線に乗って旅に出よう。
そう思い立ち、選んだ目的地は能登半島・雨晴海岸

ずっとずっと、一度訪れたいと思っていた。立山連峰が雪景色の季節に、そして晴れている日に。北陸新幹線の開業が、その念願を叶えるきっかけになった。

義経岩のあたりから、海越しに眺める女岩と雪の立山連峰。ここは絶景中の絶景。
日本海側のこと、まだまだぐずつく可能性も高い3月の終わりに、奇跡のように、雲一つない青空が迎えてくれた。

サムネイルだと途中から同じような写真ばかり並んでいるように見えるけれど、これは鳥があらわれて、その姿を追ったから。拡大すると写っている。雪の立山連峰を背景に佇む鳥の姿は、とても優雅だ。

そして、これらの写真を撮った場所は義経岩付近。
義経岩は源義経が奥州へ落ち延びる途中、にわか雨が晴れるのを待ったと言われている岩で、それがこの雨晴(あまはらし)という地名の由来にもなっている。

この海岸のすぐ横は氷見線が通っているのだが、雪山を背景に列車がここを通過する瞬間もまた絶景。氷見線の終点・富山県氷見市は藤子不二雄A先生のふるさと。時には忍者ハットリくんのラッピング列車が来ることもある。

彼岸花咲く亀岡の田園

京都府亀岡市の亀岡駅近くから大堰川を渡り、南丹八木方面へと続く府道25号線はとても気持ちのいい田園風景が広がっているが、9月には彼岸花(曼珠沙華)が田園に彩りを添えている。

じっと見ているとアゲハチョウが・・・。
童謡「ちょうちょう」の歌詞のように桜ではないけれど、彼岸花を花から花へ・・・。
アゲハ蝶は赤い色がよく見えるなんて話も聞いたことがある。

彼岸花とアゲハチョウ、実った稲穂に彼岸花、そして秋桜と彼岸花。秋の亀岡は田園風景が美しい。

香住・今子浦の奇岩 かえる島

兵庫県美方郡香美町の、香住海岸を代表する自然景観のひとつ・今子浦(いまごうら)。そこに、もうほんと見たまんまカエルの「かえる島」と呼ばれる奇岩がある。
かつては北前船の寄港地として栄えたことから、北前船で航海に出る男たちが「無事に帰る」ことを祈願したと言われている。今では無事カエル祈願のみならず「何かを変えたい」とか、「なくしたものが手元に返る」といった祈願も行われるようになり、そうした願いを叶えてくれるとか・・・。
山陰海岸ジオパークを構成しているエリアでもあり、千畳敷と呼ばれる岩礁と、驚くほど透明で美しい海も、海の風景が好きな人ならば一見の価値ありだ。

雨上がりの大山に架かる虹

ほんとは蒜山への旅だった。ところがあいにくの雨・・・。
うらめしく窓の外を眺めながら、宿のパソコンで天気予報を見る。ふと、雨雲レーダーの動きに気づく。県境を超えて鳥取県に入れば雨はやんでいるかも。
蒜山をあきらめ、車を北へと走らせた。
すると、予報の通り雲が切れ、隙間から光が射してくる。そして、大山に架かる大きな虹があらわれた。